白山市スタディーツーリズムガイド~SDGs教育旅行のご案内~
教育旅行なら、白山市へ!
白山市はジオ・エコ・SDGsをキーワードとした学びの旅を推進しています。
◆白山市は「日本ジオパーク」に認定されています。
霊峰「白山」のふもとに広がる白山市は、海から山まで、標高差2700メートル!
その広い市域全体が「日本ジオパーク」に認定されており、教科書で必ず学ぶ「水循環」や「浸食・運搬・堆積」に関連する自然や文化について学ぶことができます。
◆白山市は「白山ユネスコエコパーク」に登録されています。
人間と自然が共生する国際的なモデル地域として、白山を中心とする4つの県と7つの市町にまたがるエリアが「白山ユネスコエコパーク」登録されており、白山の自然や文化の価値を守り伝えるための活動を推し進めています。
◆白山市は「SDGs未来都市」に選定されています。
白山市は全国でいち早く、初年度(2018年)から「SDGs未来都市」に選ばれており、ジオパークの理念と合致するSDGsを積極的に推進しています。
教育旅行についてのお問合せは(一社)白山市観光連盟まで
TEL 076-259-5893

モデルコース A <半日コース>


所要時間/移動を含めて約2時間10分
①白峰(しらみね)重要伝統的建造物群保存地区 ガイド付き散策<約60分>
手取川の最上流部にある集落で、土蔵造りを基本とする独特の建築様式が残ります。山奥でありながら、密度の高い街並みが形成された背景を学びます。
②白山工房 牛首紬(うしくびつむぎ)工房見学と機織り体験<約60分>
日本有数の豪雪地で、冬の間の手仕事として作り続けられてきた牛首紬。「玉繭」という元々は捨てられていた繭を使って織られる紬は今や高級品で、日本三大紬にも数えられています。本来捨てるものを価値あるものに変えた、その「発想力」や「着眼点の多様性」に注目します。工房見学では手作業で糸をつむぐ様子をご覧いただき、機織り体験では織機を使ってコースターを織り上げます。
SDGs目標
6 安全な水とトイレを世界中に
白峰に残る「ミンジャ」とは? 水利用の工夫と実態を学びます。
11 住み続けられるまちづくりを
日本有数の豪雪地「白峰」で、豊かな自然資源を活用し発展してきた集落の今と未来を考えます。
12 つくる責任 つかう責任
捨てられるはずの繭から紬の名品が生み出されたのは何故なのか、そこにはどんな工夫があったのか、考えながら見学します。
モデルコース B <半日コース>



所要時間/移動を含めて約2時間30分
①北陸鉄道 電車に乗って洗車機体験
金沢市と白山市を結ぶ北陸鉄道石川線では、かつて東急東横線と京王井の頭線を走っていた車両が再利用されています。そのレトロな電車を特別運行し、廃線跡を見たり、洗車機の中を通過する体験をしたり、工場の様子を見学したりして、私たちの生活に必要な交通手段の一つである「電車」について考える機会を提供します。地方鉄道が持続するための知恵と工夫を感じることができる体験です。
②白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)
白山を神体山とする全国約3千社の白山神社総本宮。手取川扇状地の扇の要に位置し、水をつかさどる神様ともいわれます。境内に禊場(みそぎば)があり、みそぎ体験もできます。
③獅子吼高原(ししくこうげん)
ゴンドラに乗って山頂へ上ると手取川扇状地が一望できます。手取川扇状地は、その形と規模において日本有数の扇状地であり、地域の人々の暮らしに大きな恵みを与えてきました。
SDGS目標
9 産業と技術革新の基礎をつくろう
地方鉄道が抱える課題を知り、地域の持続可能な発展のために“交通”はどうあると良いのかを考えます。
14 海の豊かさを守ろう
海から遠く離れている白山比咩神社が、漁業関係者からも崇敬されているのは何故でしょうか?
15 陸の豊かさも守ろう
手取川扇状地を眺めながら、山・川・海の恵みを受けている私たちの暮らしについて振り返り、未来を想像してみます。
モデルコース C <半日コース>




所要時間/移動を含めて約2時間
①鳥越一向一揆歴史館
国指定史跡「鳥越城跡附二曲城跡(とりごえじょうあとつけたりふとげじょうあと)」のガイダンス施設です。展示室には、加賀一向一揆最後の砦となった鳥越城跡からの出土品や、ジオラマ等が展示され、「百姓の持ちたる国」の誕生から終焉までを学ぶことができます。
②鳥越城跡
織田信長軍に滅ばされるまで約100年間も「百姓の持ちたる国」のようだと言われた一向一揆最後の砦。城山に立つと付近一帯が一望でき、何故ここに重要な砦が築かれたのか、地形から読み解くことができます。
③弘法池
川底で形成された甌穴(おうけつ:岩の表面がくぼんだナベ状の穴)から地下水が湧き出しており、全国的にも珍しい湧水です。
④手取峡谷 綿ヶ滝
人々が暮らす山里の地が突然割れたかのように見える手取峡谷。生活の横にある絶景を見学します。水の流れや岩質の硬軟が浸食の違いに現れ、甌穴や大小の奇岩が散在しています。
SDGs目標
2 飢餓をゼロに
かつては稲作ができなかった地が、今は美味しい鳥越米の地に。その工夫を知り、食糧対策について考えます。
11 住み続けられるまちづくりを
暮らしのすぐ横にある峡谷と共存してきた人々の暮らしに思いを馳せ、環境を生かして生活を持続していく工夫を知ります。
16 平和と公正をすべての人に
戦国時代にあって百年間も「百姓の持ちたる国」のようだと言われた加賀地方。鳥越城跡で平和について考えます。
モデルコース D <午前~昼食>



① 9:30 白山ろく民俗資料館 わら細工体験<約80分>
米を脱穀したあとに残る「わら」は、かつては生活必需品の材料として山村の暮らしを支えていました。わらで作った道具は、使い古したら土に戻し、肥料となって作物の育成を助けます。循環型のエコな素材で道具を作るという体験を通して、現在自分たちが使っている品物がどんな素材からできているかを意識し、地球の未来に貢献できるモノ選びについて考えます。
②11:00 白山恐竜パーク白峰 化石発掘体験<約60分>
日本地質学発祥の地といわれる白峰では、明治期からの研究が今も続いています。植物や貝の化石をはじめとする多くの化石が産出されており、2012年には約1億3千万年前のオオアラシリュウの歯の化石が見つかりました。化石・標本などの見学や発掘体験を通して、化石資源の成り立ちとその利用を学び、地球資源のタイムスケールに目を向け、過去の地球環境を考えます。
③12:20 ジビエ特別プラン レストラン手取川<約60分>
白山ろくでは古くから、熊をはじめとする野生棒物の狩猟が行われてきました。今のように「ジビエ」料理が人気を博すずっと前から、マタギ(猟師)が捕ってくる獣の命を感謝していただくという文化がありました。昔から普通に食べていた熊、近年増えている猪や鹿などについて話を聞き、実際に食べてみることで、生態系の変化と生物多様性について考えるきっかけとします。
SDGs目標
12 つくる責任 つかう責任
「わら細工体験」は単に昔の道具を作ってみるということではなく、“作って使って自然に返す”というサイクルを理解し、エシカル消費について学ぶものです。
13 気候変動に具体的な対策を
過去の地球の気候についての情報は地層の中に入っています。地層に残る化石から、気候変動について考えることができます。
13 陸の豊かさも守ろう
化石から、恐竜の時代にも多様な生態系が存在していたことがわかります。過去の地球の生物多様性を知り、「ジビエ」から現在の生物多様性について考えます。
モデルコース E <昼食~午後>




①12:30 ジビエ特別プラン 岩間山荘<約60分>
四季を通じて白山の恵みを満喫できる一里野(いちりの)の宿で、マタギ(猟師)の妻である女将が、ジビエ文化や白山ろくの暮らしを伝えてくれます。
②13:35 白山牛王宝印(ごおうほういん)Tシャツ作り<約35分>
白山比咩神社から白山へと続く加賀禅定道(かがぜんじょうどう)の登山口にある宿・牛王印(ごおいん)には、かつて護符として登拝者に配られた「白山牛王宝印」の版木が残されています。その印を模して作った現代版牛王宝印を押し、オリジナルTシャツを作ります。
④14:20 白山自然保護センター中宮展示館<約25分>
白山火山の成り立ちや、白山の動物、高山植物やブナなどの植物について、体験型展示を取り入れながら紹介しています。
⑤14:45 白山白川郷ホワイトロード ガイド付きドライブ<約75分>
世界遺産の白川郷へと続く33.3kmの山岳ドライブコース。いくつもの滝を間近で見ることができ、水によるダイナミックな造景や、道路建設の際の生態系への配慮について学べます。
SDGs目標
12 つくる責任つかう責任
生き物の命をいただき料理を作って食べること、また「牛王印」の使われ方を体感してみること、それによって持続可能な生産・消費とその活用について考えます。
15 陸の豊かさも守ろう
ホワイトロード沿いの生物多様性について考えます。白山の多様な地形が、生物相の多様性をもたらしていることを学びます。
モデルコース F <1日コース>
①午前 9:00~10:30 わら細工体験 + 化石発掘体験
②昼食 ジビエ特別プラン
③午後 13:30~16:00 タクシー班別研修
SDGs体験プログラム 01~26 (下の記事参照)から各班2つをタクシーで訪問します。
※班の分け方や訪問順などをご相談の上、行程を組んで提示いたします。
※午前と午後のコースを入れ替えてローテーションすることによって、200名程度まで受け入れ可能です。
SDGs体験プログラム







白山市には、太古から現代まで続く長い時間と、山から海まで続く広い空間があり、各所にユニークな体験プログラムが点在しています。そしてどの体験からも、SDGsにつながる発想力や目標達成への工夫などを学ぶことができます。白山市で、自分が暮らす地球の未来を考える第一歩を踏み出してください。
02 わら細工体験
03 化石発掘体験
04 羊ふれあい体験
05 なめこ収穫体験
07 ひのき細工体験
08 美川刺しゅう体験
10 和太鼓ワークショップ
13 白山登山,三方岩岳トレッキング
14 ジビエ特別プラン
15 マタギの妻が伝授
16 白山ろくスローツー
17 みそぎ体験
18 笹寿司づくり
19 和菓子作り
20 そば打ち
21 白山牛王宝印Tシャツ作り
22 サイクリング
23 白峰ボーディングスクール
24 ろあん修学旅行プログラム
26 あんころ製造見学
関連資料
班別タクシープラン

白山市のSDGSs体験プログラムは少人数での体験が多いため、タクシーに分乗していくつかの体験スポットを巡る「班別タクシープラン」のご利用をおすすめします。
このプランをご利用いただければ、児童・生徒一人一人がしっかりと体験学習ができ、200名くらいまでの受け入れが可能です。体験先の選定や訪問順などは、ご相談の上、提案させていただきます。
白山手取川ジオパーク公認観光ガイド

広い市域全体がジオパークに認定されている白山市では、各スポットを“ストーリー”でつないで伝えることを大切にしています。白山市の物語を知るにはガイドが不可欠! 教育旅行のご案内も公認観光ガイドにおまかせください。
事前学習について

白山市を訪れる前に、
・白山市ってどんなところ?
・どんな体験プログラムがあるんだろう?
・訪問先で何が学べる?
・何に注意して見学や体験をすればいい?
・旅行中、誰にどんな質問をしようかな?
などを考えていただくために、事前学習用のカードゲームと動画を用意しました。
◆白山手取川流域SDGsゲーミフィケーション教材「シークレット」
SDGsに関する場所や事柄を盛り込んで作成したオリジナルのカードゲームを使って、訪問前に白山市の魅力や課題を楽しく探求できます。SDGsにつながる脂質や能力の育成にもつなげます。
◆事前学習用動画「ジオ博士の スタディ ハクサン」
大地の成り立ちや、動植物と人の暮らし、白山から日本海への「水の旅」「石の旅」などについて、ジオ博士が解説しています。白山市でできる地球規模の学びについて知ることができます。
「ダイジェスト版」を公開中です。白山市への訪問が決まったら「オリジナル版」をお届けします。
教育旅行についてのお問合せは(一社)白山市観光連盟まで
TEL 076-259-5893