~水の旅~ 白山の伏流水
白山市には、霊峰白山の恵みである大量の雪解け水が、地下をゆっくりと通って自噴する伏流水が豊富にあります。
大地から溶け出すミネラルを含んだおいしい水が、市内各所に湧き出しています。
今回は、白山市に伏流水が豊富な理由についてお話しします
※伏流水(ふくりゅうすい)とは、河川敷や旧河道の下層にある砂礫層、あるいは化石谷内の砂礫層中を流れている地下水で、地表の河川との水理的な関係が強いものを言います。
積雪をもたらす恵まれた環境
冬に、中国大陸から吹く北西の季節風が、
日本海を流れる暖流(対馬海流)から大量の水蒸気を運んできます。
運ばれてきた大量の水蒸気(雪雲)が、白山という高い山にぶつかり、大量の雪を降らせます。
大量に積もった雪は、雨のように一気に川を流れ出るのではなく、じわりじわりと解け出していきます。
水を蓄える自然環境
解け出した雪解け水は、そのまま地面の上を流れていくだけではなく、
森林の土の中にしみ込み、少しずつ流れ出ていきます。
手取川扇状地
白山市内を流れる手取川の下流にある手取川扇状地では、流れてきた沢山の水が地下にしみ込み、
所々で伏流水として湧き出しているので、白山市には伏流水が豊富なのです。